2013/11/27

Mexican Summer: Five Years


Mexican Summerのレーベル発足5周年を記念した豪華本+10"『Mexican Summer: Five Years』が今回限りの1000部限定リリース。Mexican Summer、そしてSoftwareのこれまでのカタログ、両レーベルの多数のアーティストによる手記や写真などを掲載した全256ページ。デザインはこれまでのMexican Summerの数多くの作品を手掛けるDan Schechter。さらに同封の10"には計5組の豪華コラボレーションアーティストによる楽曲が収録。10月11日~12日の2日間に渡って開催されたMexican Summer: Five Years Festivalに2日目のヘッドライナーとして参加したSpiritualizedも含む10"の参加アーティストは、Jorge Elbrose (Jorge Elbrecht and Ariel Pink), Bay of Pigs (Spiritualized, Soldiers of Fortune and Neil Hagerty), Bobb Trimble and Quilt, Autre Ne Veut and Fennesz, The Lonely Sailor and Renée Mendoza Haran (members of Total Control, Lace Curtain and Ashrae Fax)。現在Autre Ne Veut and Fenneszの"Alive"が公開されていますが、全5曲はデジタルやその他のフォーマットでのリリースは無く今回の10"にのみ収録される完全エクスクルージブ音源となります。








2013/11/24

For Against - For Against (3LP Box Set)


Joy Divisionをはじめとした同時代のFactoryのバンドやR.E.M., Echo and the Bunnymen, The Cureなどからの影響、現行のDIIVなどのバンドにも通じるものを感じさせるネブラスカ・リンカーンのポストパンクバンドFor Against。1987年~1990年までに発表された初期作品の3枚組LPボックスセット『For Against』がCaptured Tracksからリイシュー。Captured TracksのSoundcloudに公開されている『In The Marshes』に収録の"Amen Yves"の他、1987年のデビューアルバム『Echelons』、翌年1988年の『December』、そしてオリジナルは10"でリリースされている1990年のミニアルバム『In The Marshes』からそれぞれ2曲ずつが2004年~2007年までに同作品をCDリイシューしたWords on MusicのSoundcloudに公開されています。今回のボックスセットのリマスターも同じくCaptured TracksからリイシューのあるShouldのMarc Ostermeierが運営するそのWords on Musicが手掛けているようなので前回のリイシューとサウンド自体は同じでしょうか。ちなみにバンドはオリジナルメンバーのJeffrey Runnings(ボーカル/ベース)とHarry Dingman(ギター)を中心に現在も活動中。











2013/11/23

Laura K - What's The Point?


先に紹介したToxieの《Toxie (Cassette)》もリリースするUKのNumber4Doorの今年2013年のリリースからもう一作品。昨年FikaからデビューアルバムをリリースしたTigercatsのメンバーLaura KovicのソロプロジェクトLaura KのデビューEP『What's The Point?』。Laura Kovicはオーストラリア・ブリスベン出身で地元のバンドLittle Scoutなどでの活躍を経て2010年にロンドンに移住、そして2011年にTigercatsに加入。Bandcampにはブリスベン時代からの音源が多数公開されていますが、本作が初のフィジカルリリースとなるようです。同じオーストラリア出身のElizabeth MorrisのAllo Darlin'とはまた一味違ったノスタルジックでtweeなウクレレポップソング4曲を収録。

Toxie - S/T (Cassette)


今年Gonerからデビュー7"シングル『Newgate』をリリースしていたメンフィスのガレージパンクバンドToxie。メンバーはAlexandra Burden(ボーカル/ベース)に、Magic KidsのWill Mcelroy(ギター/シンセ)とBen Bauermeister(ドラムス)、そしてCoastingのMadison Farmer(ギター)を加えた4人組。こちらは『Newgate』リリース後の6月にUKのカセットレーベルNumber4DoorからリリースされていたEP『Toxie』。『Newgate』からは"Newgate"と"TIES"、その後デジタルオンリーでリリースされた『Playground』からは"Tearing Up The Streets"と"Playground"、さらにエクスクルージブ音源の"Rabbit"も加えた計5曲が収録。ちなみに『Newgate』には正式メンバーとしてクレジットされていたMadison Farmerはその後メンバーから外れているようですが、7月に公開された『Playground』の6曲中3曲のレコーディングにはまだ参加しています。

2013/11/19

Slowcoaches - Thinkers E.P


昨年2012年にTye Die Tapesからリリースされた『We're So Heavy』(現在はBandcampでname your priceにてダウンロード可能。)はリリースから1週間以内に完売、その後のセカンドプレスも即完売となっていたリーズ出身で現在はロンドンを拠点に活動しているSlowcoaches。その後メンバーチェンジを経て現在はオリジナルメンバーのHeather Perkins(ベース/ボーカル)とMatt Dixon(ギター)の2人にMazesのNeil Robinsonが新メンバーとして加入。Golden Grrrlsにも通じるファズ・パンクギターとStephen Malkmusが引き合いに出されるローファイサウンド、自らをスラックメタラーズと称する3人組のニュー7" EP『Thinkers E.P』はマンチェスターのIcecapadesから300枚限定リリース。4トラック収録のEPから現在"Total Block"が公開中。レーベルで予約販売開始と同時に100枚以上がすでに売れているとのことなので今回もなくなる前にお見逃しなく!

2013/11/17

Eating Out - Burn


Nü SensaeのドラマーDaniel Pitout(ギター/ボーカル)を中心に2010年に結成されたバンクーバーの4人組Eating Out。メンバーは同じくNü SensaeのBrody McKnight(ギター)、White LungのフロントウーマンMish Way(ベース/ボーカル)、PeaceのGeoff Dembicki(ドラマー)といったバンクーバーのパンクスーパーグループとも称される豪華ラインナップ。Burgerからリリースされていたカセットに続くニューEP『Burn』がSuicide Squeezeからリリース。収録曲はそのBurgerのカセットにも収録されていたセンス抜群のグランジパンクナンバー"Burn", "Come Around", "That's My Man"の3曲。




Natural Child / Guantanamo Baywatch - Surf N Turf


Suicide Squeezeのスプリット7"シリーズの新作はナッシュビルのNatural Childと同じくBurgerからもリリースのあるポートランドのサーフガレージパンクトリオGuantanamo Baywatchによる『Surf N Turf』。Natural Childが1曲、Guantanamo Baywatchが2曲を収録の計3曲収録EPからShannon and The Clamsに通じるパワフルなガールズボーカルと60'sサーフポップサウンドが最高なGuantanamo Baywatchの"Love This Time"がSoundcloudに公開中。例によってSuicide Squeezeでは予約販売分が早々に完売となっております。

2013/11/15

Math And Physics Club - Our Hearts Beat Out Loud


The Smiths, Belle & Sebastian、同じMatineeのThe Lucksmithsに通じるノスタルジックでハートウォーミングなポップサウンドが持ち味のCharles Bert, Ethan Jones, James Werleによる2004年結成のシアトルのギターポップトリオMath and Physics Club。およそ3年5ヶ月ぶりのサードアルバム『Our Hearts Beat Out Loud』がMatineeからリリース。現在先行シングル『Long Drag』のタイトルトラックと新曲"We're Not Lost"がSoundcloudに公開中。Matineeのレーベル発足15周年記念コンピレーション作品『A Sunday Matinee』に収録の"I Know It's Over"もバージョン違いかも知れませんが本作にも収録予定。バンドにとっても初のヴァイナルLPリリースとなるかと思われる本作、同じく恐らく過去15年間にアルバムはCDでしかリリースしてこなかったMatineeにとっても本作とThe Lucksmithsのリイシュー『Warmer Corners』がレーベル初のヴァイナルLP作品ということになるのではないでしょうか?



Bubblegum Lemonade - Some Like It Pop


「The Velvets meets the Byrds meets the Mary Chain」と形容されるグラスゴーのLawrence "Laz" McCluskeyによるジャングリーギターポッププロジェクトBubblegum Lemonadeの3年ぶりのサードアルバム『Some Like It Pop』がMatineeからリリース。先行EP『Have You Seen Faith』のタイトルトラックの他、現在4曲がSoundcloudに公開中。公開されていない残りの楽曲の中にはLazのもうひとつのバンドであるStrawberry Whiplashの相方Sandraがバックボーカルとして参加している曲もあるようです。また、Matineeのレーベル発足15周年を記念したコンピレーション作品『A Sunday Matinee』には本作には未収録となるもうひとつの新曲"You Can't Be Sad All The Time"が収録されています。

2013/11/14

Lost Tapes - Poetry Dates


先日お伝えしたオランダのインディーポップレーベルCandy TwistのコンピレーションLP 《Nobody's Business, volume one》にも参加しているスペインのPau Roca (La Habitación Roja)とRJ Sinclair (Tokyo Sex Destruction)によるデュオLost Tapes。あくまで二人にとってのサイドプロジェクトではなく全く異なる別の新しいプロジェクトとして始動しているようで、実際にTokyo Sex Destructionなんかはゴリゴリのガレージロックバンドですし、サイケポップ/シューゲイザーなLost Tapesとは音楽的趣向もだいぶ異なります。恐らくフィジカルでは最初のリリースになるかと思われるニューEP『Poetry Dates』はCloudberryから12月にリリース予定。4曲収録のEPからA-1の"War in the Netherlands"のビデオが公開中。この"War in the Netherlands"はノルウェーのレーベルEardrumspopからリリースされたデジタルEP(フリーダウンロード可能)にも収録されています。タイトルトラックとなるB-1の"Poetry Dates"はEPにはヴァージョン違いが収録されるのではないかとも思いますが、昨年公開の音源を紹介しておきます。こちらもフリーダウンロードできます。



2013/11/09

The Magic Theatre - The Long Way Home


元OobermanのDan PopplewellとSophia Churneyによるリバプールの男女デュオThe Magic Theatre。Ooberman時代からDan Popplewell自身が運営するレーベルRotodiscからリリースされた2010年のデビューアルバム『London Town』に続く新作『The Long Way Home』がElefantから11月18日にリリース予定。全10曲収録のアルバムから60'sのLoveが比較に挙げられる哀愁たっぷりのアコースティックギターが印象的なオーケストラルポップソング"It Was Glorious"のMVが公開。その他先行EP『I Got The Answer』からはタイトルトラック"I Got The Answer"と名曲カバー"Love Is Blue (恋は水色)"も収録。さらにElefantのオーナーLuis Calvoのラジオ番組『Viaje a los Sueños Polares [EMISION 003]』では感傷的なボーカルとストリングスの響きが美しい"I Want To Die By Your Side"も先行公開されています。





2013/11/08

Fitness Forever - Cosmos


Giorgio Tumaと並ぶ才能溢れるElefantのイタリア人ポップメイカーCarlos Valderrama率いるナポリのバンドFitness Forever。2009年のデビューアルバム『Personal Train』以来となる新作『Cosmos』が11月11日にリリース予定。インディーポップとイタリアンサウンドトラックを融合させたような絶妙なポップセンスはもちろん、デビューアルバム以降の2枚のシングルとEPにも反映されていたかと思われる現在最も情熱を注いでいるという70'sブラジル音楽、さらにはAriel PinkやToro y Moiからも影響を受けているらしい全11トラック収録のアルバムから"Hotel Flamingo"と"Lui"の2曲が公開中。







2013/11/07

Warm Brains - Happy Accidents


もはや元Test Icicles, Kasmsのメンバーという肩書き以上にそれ以降のプロデューサーとしての活躍が目覚しすぎるRory Attwell。これまでに手掛けてきたバンドはYuck, The Vaccines, Mazes, Male Bonding, Fair Ohs, Palma Violets, Big Deal, Veronica Falls, Let's Wrestle, Evans The Death, Shinies, Novella, The History Of Apple Pie, Spectres, Tyrannosaurus Deadなどなど、現在のUKインディーバンドを適当に10組挙げたらその内の最低ひとつはこの人が手掛けているのではないかと思える程の活躍ぶり。そんなRory Attwellの自身のプロジェクトWarm Brainsが2011年にMarshall Tellerからリリースしたデビューアルバム『Old Volcanoes』以来となる待望のニューEP『Happy Accidents』をArt is Hardから12月16日にリリース予定。100本限定のカセットでリリースされる4曲収録のEPから現在公開中のタイトルトラックはフリーダウンロード可能。ちなみにArt is HardのバンドではGumもそうですが、The Black TambourinesとのスプリットEP『Split』に収録のNew Year Evilの楽曲もRory Attwellが手掛けていたそうです。また、Warm Brainsの楽曲"Zaragoza"も収録された『Marshall Teller 2 Year Compilation』に同じく参加していたAngela Won-Yin MakのプロジェクトParlourには現在正式メンバーとして参加しているようです。

2013/11/06

V/A - Nobody's Business, volume one


これまでにいくつかのファンジンのリリースがあるオランダ・アルメレのDIYポップレーベルCandy Twistの初のレコード作品となるコンピレーションアルバム『Nobody's Business, volume one』。当店でもお馴染みのHorowitzやLiechtenstein, Making Marks, Heathers、さらに間もなくCloudberryからの7"リリースも予定されているスペインのLost Tapes、その他インディーポップファンにはお馴染みの、もしくは今後注目すべきギターポップバンド全12組が参加。すでにBandcampに全曲公開されていますが、参加バンドのインタビューが掲載された48ページにも及ぶファンジン付きの250枚限定LPは12月か2014年1月中のリリースが予定されています。

※追記(2014年2月12日):ファンジンはレーベルへの予約オーダーでのみ入手可能だったのかもしれません。当店が入荷したLPには残念ながらファンジンは付いていません。