2013/04/29

Chevalier Avant Garde - S/T


コアなインディーファンから間違いなく信頼を得ているであろうデンマークのレーベルSkrot Upから2011年にデビューアルバム『HETEROTOPIAS』をリリースしていたモントリオール在住のヨーロッパ人によるデュオChevalier Avant Garde。ニュー7"『S/T』は昨年からフィジカルリリースに移行して以降、軒並みリリースする作品のほとんどを即完売としているフレンチレーベルbekoからリリース。これがbekoからの7"リリース第4弾となりますが、bekoからのリリースはどのアーティストもそれまでのリリースとは多少異なるアプローチをみせているのが興味深いです。この2年ぶりとなるChevalier Avant Gardeの新曲"Hilary"もそれまでの作品と比べてより独特なロマンチシズムによる存在感を持ったニューウェイブ・シンセポップな1曲。デジタルレーベル時代のbeko-dslがリリースした『Toy (beko_87)』は今でもフリーダウンロードできます。また、前身のプロジェクトPostcardsの2008年のアルバム『Postcards』はDirty BeachesなどのリリースもあったFixtureからリリースされています。

2013/04/22

Vår - No One Dances Quite Like My Brothers


Iceage、さらにMarching Churchというバンドでも活躍するElias Bender Rønnefeltと、Sexdrome、そしてLust For Youthにも加わったLoke Rahbekによるデンマーク・コペンハーゲンのインダストリアル/コールドウェイブバンドVår。オリジナルメンバーの2人に現在は地元のバンドLowerのKristian Emdal、さらにLukas Højlandを加えた4人組となっているようです。5月にSacred Bonesからリリースされるデビューアルバム『No One Dances Quite Like My Brothers』から"The World Fell"が公開されています。全9トラック収録のアルバムには、アコースティックギターやトランペットなどの楽器も使われているとのことで、ひょっとするとこれまでの作品からは大きな変化があるのかもしれません。尚、アルバムのアートワークは、持った人によって変化するというコンセプトの下、鏡になっているんだそうです。

2013/04/19

Mood Rings - Pathos y Lagrimas


2011年頃にはPhil Jones (Dog Bite, Washed Out)のプロデュースの元、Double Phantomからシングル、EPのリリースがあったアトランタの5人組Mood Rings。過去の"Promise Me Eternity"の様な楽曲ではBeach FossilsなどのCaptured Tracksバンドとも比較可能な80'sニューウェーブ/ビーチポップなサウンドが印象的ですが、Mexican Summerからリリースされるニューシングル『Pathos y Lagrimas』ではよりサイケデリックでダーク・ドリーミーなロックサウンドへと変貌を遂げています。今のところシングルの公式な音源の公開はないかと思います。ここには昨年Converseが公開した同曲"Pathos y Lagrimas"のライブビデオを紹介しておきます。

2013/04/17

Terror Bird - All This Time


80'sポップとDavid Bowieからの影響を持つというカナダ・バンクーバーのNikki Nevverによるシンセ・プロジェクトTerror Bird。Night People, Adagio830からの2枚のアルバムを経て、2011年に7"シングル『Outside』をリリースしていたNight Schoolからサードアルバム『All This Time』を5月にリリース。これまで以上にパーソナルな仕上がりになっているという全10トラック収録アルバムから現在2曲が公開中。いずれも無料/name your priceにてダウンロードできます。その他、昨年Adagio830からリリースされたセカンドアルバム『Secret Rituals』もname your priceにて配信中。さらに先日当ブログでも紹介したドイツのunhappybirthdayとのスプリットカセット(Night People)から"Heartbreaker"も公開されています。



2013/04/15

Just Handshakes - Say It


UKリーズの4人組ギターポップバンドJust Handshakes。2008年のシングルデビュー以降、2009年にはRough Trade Shopのベストバンドに挙げられながらもなかなかコンスタントなリリースはなく、2011年にBen Siddall (The Lodger, The Birthday Kiss)がプロデュースしたElefantからの7"EP『Falling Over Our Fear』が最後となっていましたが、今年2月にThe Wave Pictures, Veronica Fallsとのライブの共演を経てフリーデジタルシングル"London Bound"をサンディエゴのBleeding Goldから突然のリリース。そして5月にはいよいよデビューアルバム『Say It』がリリースされます。LPのヴァイナルカラーはグレーとパープルの2パターンがありますが、100枚限定のパープル盤はバンドのBandcampでの販売分はすでに完売、Bleeding Goldからは日本での販売は当店のみになるとの報告も受けてます!もちろん当店で用意できる枚数も限られてますので是非お早目のご予約をお待ちしてます!ちなみにバンド名は元々Just Handshakes (We're British)でしたが、いつからか(We're British)の表記はなくなっているようですね。



2013/04/10

PUNK+


昨年『Felt Book』のリリースがあったロンドン/パリのブックレーベルFirst Third Booksの第2弾リリース。伝説的パンク・フォトグラファーとして知られるSheila Rockが撮影した70年代後半UKパンクの貴重な写真199点に加え、Sex Pistols, The Clash, The Pretenders, P.I.L.のメンバーなどのインタビューも掲載した272ページに及ぶ豪華本『Punk+』。レーベルのページに数点の写真が公開されていますので是非そちらでもチェックしてみて下さい。尚、この作品には300部限定のデラックスエディションもありますが、そちらはレーベルでの限定販売となる様です。当店が入荷できるのは1,700部限定のスタンダードエディションとなります。また、完売間近という『Felt Book』もご希望があれば再入荷予定です。いずれも高額アイテムですので、当店ではそう簡単に何度も発注できるものではありません。是非この機会にご予約頂けましたら幸いです。

追記(5月21日):大変お待たせしておりましたが、ようやく5月30日頃にレーベルから出荷頂ける予定です。当店への入荷は6月上旬を予定しておりますので入荷までもう少々お待ち頂けましたら幸いです。その後の円安の影響がありまして当店での予約販売価格が当初の価格より値上がりしています。すでにご予約済みのお客様のご請求内容についてはご予約時の価格と変わりありませんので何卒ご了承ください。上でも申し上げていますが、当面は今回限りの発注とさせて頂きますのでご希望の方は是非お早目のご予約をお待ちしております。尚、『Felt Book』の予約販売は都合により締め切らせて頂きました。

2013/04/09

A Little Orchestra - Josefina


The Pipettesを生み出したことでも知られるRobert "Monster Bobby" Barryが2010年に始動したロンドンのプロジェクトA Little Orchestra。その名のとおり11人のメンバーからなる小さなポップオーケストラグループ。デビューEPとなる『Josefina』がElefantのNEW ADVENTURES IN POPからリリース。これまでオリジナルソング、クラシック曲の演奏の他、The Pipettes, Elizabeth (Allo Darlin'), Pocketbooks, Shirley Lee (Spearmint)などとのコラボレーションがあるそうですが、本作にはDarren Hayman, Simon Love (The Loves, Knickers), Rob Jones (The Voluntary Butler Scheme), Gordon McIntyre (Ballboy)などが参加。タイトルトラックの"Josefina"は以前にDufflecoatからLipstik Lipsingとの『Split EP』をリリースしているUKのフォークバンドModel Villageと共演。Model Villageによるオリジナルは『A Solution To Everything』に収録されています。



2013/04/08

Axolotes Mexicanos - Infectados


スペイン・アストゥリアスのティーネイジ・ギターポップバンドAxolotes Mexicanos。OlayaとStephenによってバンドを結成、そこにOlayaの双子の兄弟Juanを加えた3人組。デビューEPとなる『Infectados』はElefantのNEW ADVENTURES IN POPからリリース。Helen LoveやJuniper Moonを彷彿とさせるパンクポップサウンドが印象的ですが、プロデュースは元Juniper Moon/現Linda GuilalaのIván JuniperとEva Guilala。ちなみにバンドは昨年のElefantのクリスマスコンピレーション『A Christmas Gift For You From Elefant Records』にも参加しています。BandcampではThe Stoogesのカバーなどデモ音源がフリーダウンロード可能。

September Girls - Talking


ダブリンのガールズギターポップバンドSeptember Girls。昨年グラスゴーのSoft Powerからデビューカセットシングル『Wanting More』をリリース、その後再びSoft Powerから『Green Eyed』、さらにカリフォルニアのMatineeから『Wanting More』といった2枚の7"シングルをリリース。そしてその7"シングル3部作の3枚目となる『Talking』が本国アイルランドのコークを拠点とするレーベルArt For Blindから4月22日にリリース。今夏にはデビューアルバムもリリース予定とのこと。


2013/04/02

Fire Island Pines - 1915


昨年リリースされたEP『Rickie Lee Jones EP』が当店のBEST 36 SINGLES & EPs 2012にも入っているUKコーンウォールの6人組ギターポップバンドFire Island Pines。続くニューEP『1915』が新興USレーベルmanic pop!から4月29日にリリース予定。Feltをはじめとした80'sギターポップからの影響と印象的な暖かいトランペットのサウンドも健在。3トラック収録のEPからタイトルトラック"1915"のミュージックビデオが公開。




追記(2013年6月14日):ご存知の方も多いかと思いますが、数日前からManic Popが突然消えてしまいました。レーベルのホームページはもちろん、Facebook, Twitter, Soundcloudまで全てがなくなっています。オーナーのMikeとは連絡が取れず、このレーベルから7インチをリリースしたアーティスト、これからリリース予定だったアーティストですら今回の事態を把握できず心配しているようです。The Very Mostがこの件についてブログ<What I Know About the Manic Pop Situation>で今回の件は財政難が原因で今後Manic Popが戻ってくることはないだろうと言っています。もちろんMike本人はなにも語らずに消えてしまったわけですから実際のところはどうなのかは誰にもわかりません。結局当店はManic Popから一度も入荷することができなかったのですが、昨年から素晴らしいリリースを連発していただけに無事戻ってきてくれることを願いたいです。もし立て続けにリリースしすぎたせいで経営難に陥ったのだとして、レーベルのファン、もしくはこれからファンになる人もきっと多かったでしょうし、スムーズにショップにも流通させてくれていれば問題を少しは軽減できたのではないかなとも思ってしまいます。(当店には今年1月にレーベルからメールがあって、それ以来やり取りを続けていたのですが、その後なかなかスムーズに対応を頂けず結局一度も入荷できないままとなってしまっていました。)ちなみにDiscogsではこれまでのレーベルのリリースを確認できます。うちからはほぼ全タイトルをオーダーしていたのですが、こんなことになってしまい残念です。。。

ちょうどManic Popが消えた数日前にたまたまFire Island PinesのAndyから連絡がありました。うちが7インチをManic Popにオーダーしたことを知っていたので気にかけてくれていたんです。(もちろんその時はAndyも今回の件が起こることを知りません。)それで今回の件もあって結局はAndyから7インチを送ってもらうことになりました。遅くなりましたが、サインとバッジ、ポストカードも付けてくれるそうなのでご期待頂けましたら幸いです!

Juan Wauters - Sanity


Captured TracksとHardly ArtからアルバムリリースのあるニューヨークのガレージロックバンドThe BeetsのリーダーJuan Wauters。Captured Tracksからはソロとしてもデモ・コンピレーション的な2本のカセットリリースがあったJuanですが、この度ニューレーベルWaywardから初のソロ7"シングル『Sanity』をリリース。お馴染みの緩めのボーカルとキャッチーなメロディー、ガレージロックなアコースティックギターがJuan節炸裂といった感じの"Sanity"、Bサイドの"Nena"はウルグアイ出身者らしく哀愁たっぷりにスペイン語で歌うラテンナンバー。Juanは先日リリースされた同じく元CTバンドBeachniksのデビューアルバム『In Color』にも参加していましたが、ソロライブではそのBeachniksのCarmelleがボーカルとして参加しているようです。ちなみに当店にこのリリースを紹介してくれたのもCarmelleでした。

unhappybirthday - Sirup


ローファイ・キャッチーなエレクトロと80'sポストパンクを踏襲したシンセ/ギターのコールドウェイブサウンドが独特の存在感を放つドイツ北部ヴィスマール出身の3人組unhappybirthday。昨年Crash Symbolsからカセットリリースされ即完売となっていたデビューアルバム『Sirup』がLebensStrasseより4月29日にヴァイナルリリース。オリジナルのカセット作品とはジャケット・アートワークも異なり、2曲が追加収録。尚、当店では未入荷となりますが、2月にはNight Peopleから新作EP『Kraken』もリリースされています。