2013/10/30

The Space Lady - The Space Lady's Greatest Hits


1970年代の後半からサンフランシスコの路上で音楽活動を始動させたとされるエレクトロニックストリートミュージシャンThe Space Lady。その後1990年代までカシオのキーボードと個性的なヘルメットという出で立ちで平和を訴える路上パフォーマンス活動を継続していますが、両親の面倒を見るためにと1999年から無期限活動休止状態となっていたようです。しかし、活動休止となったその直後の2000年のIrwin Chusidによるアウトサイダーコンピレーション作品として知られる『Songs In The Key of Z』に"I Had Too Much to Dream (Last Night)"、さらに最近になって2011年のJohn Mausの『John Maus Mix for Rough Trade』(FADER)や2012年のErol Alkanの『Another "Bugged Out" Mix / Another "Bugged In" Selection』といったミックステープにそれぞれ"Major Tom"が使用され、21世紀に入ってからそれまでになく大きな注目を浴びることになります。そして活動開始から35年以上の時を経て先日リリースされたファーストオフィシャル作品となる7"シングル『Major Tom / Radar Love』、さらに11月25日には『The Space Lady's Greatest Hits』が引き続きNight Schoolからリリース予定。アルバムの収録曲はまだ発表されていないのではないかと思いますが、1990年にレコーディングされたカバー曲といくつかのオリジナルを含む楽曲を新たにNot Not Funの他、Clan DestineやHands In The DarkからもリリースがあるBrian Pyle (Ensemble Economique)がリマスターしています。現在はThe Electric Prunesの"I Had Too Much To Dream (Last Night)"のカバーが公開中。その他The Steve Miller Band, Steppenwolf, ELOのカバーなども収録予定。ちなみに7"シングル収録の"Major Tom"はPeter Schilling、"Radar Love"がオランダのロックバンドGolden Earringのカバーとなります。







2013/10/26

The Rich Hands - Dreamers (More Tracks!)


「もしこのアルバムが5年前、Burgerブームの到来以前にリリースされていたならもっと多くの賞賛を得ていただろう。」(RUBBERNECK)。SAN ANTONIO MUSIC AWARDS 2013では大賞の他、ベストインディーロックバンド、ベストアルバム、ベストニューバンド、最も過小評価されたバンドの5冠を受賞と地元メディアが絶賛、さらにBurgerからリリースされたカセットは早々に完売していたもののまだまだ十分な評価を受けていないテキサス・サンアントニオの3人組The Rich Hands。デビューアルバム『Dreamers』はカセットがBurger、そしてLPはこれまでに2枚の7"シングルもリリースしている地元テキサスのFountainがリリース。これまでにBandcampやSoundcloudに公開されている"Suger", "Tease (Pretty Pretty Please)", "Bad Girl (7"ヴァージョン)", "Never Let You Go"だけでも十分な好曲揃いなのですが、Buddy Holly-meets-Black Lipsと喩えられる捨て曲なしの素晴らしいバブルガムガレージポップの傑作『Dreamers』のインターネット上では未公開だった残りの楽曲から"Stranger", "Leave That Girl Alone", "Where Did My Baby Go?"の3曲を新たに公開させてもらいました。そして早くも来年早々にはセカンドアルバムのリリースも予定されています。次回作のレコーディングはDeerhunterのエンジニアとして知られるChris Koltayが担当しているようで、今作が60'sガレージポップ作品なのに対して次回は70'sパワーポップ風となるみたいです。

2013/10/21

Plateaus - Wasting Time


Kevin Gist(ボーカル/ギター)、Chris Rosi(ベース)、Elliot Moeller(ギター)、そしてCrocodiles, Dum Dum Girls、さらにはTeen Runningsの作品も手掛けるJon Greene(ドラム)擁するサンディエゴの4人組ガレージパンクバンドPlateaus。昨年2012年にArt Fagからリリースされたデビューアルバム『Plateaus』以来となるニューEP『Wasting Time』が過去にThee Oh SeesやSic Alpsの作品もリリースしているLAのMt.St.Mtn.から500枚限定のワンサイド10"としてリリース。恐らくEPには全3曲が収録されるかと思いますが現在その中から"Look Out"のミュージックビデオが公開中。YouTubeはタイトルトラックの"Wasting Time"が演奏された昨年のセッションビデオ。



2013/10/17

Rain Paints - The Sun Is Down


今年3月に地元仙台のレーベルBikini LoungeからThee Lovesとのスプリットカセット『Sense Of Lost』をリリースしたYasushi MatsuoによるソロプロジェクトRain Paints。ファースト7"シングルとなる『The Sun Is Down』が昨年からフィジカルレーベルを始動して以降、先日のMoscow Olympicsの復活7"も含め注目作を連発中のフランスのBekoから11月11日にリリース予定。『Sense Of Lost』にも収録されたタイトルトラックの"The Sun Is Down"、BサイドにはCUZ ME PAINからJesse RuinsとのスプリットカセットのリリースもあったThe Beautyによるリミックスを収録。さらに僅か100枚限定エディションにのみ付いてくるボーナス3"CDには先日公開されたばかりの新曲"Anything"など計5曲が収録。





2013/10/15

Viaje a los Sueños Polares


スペインのインディーポップレーベルElefantのオーナーLuis Calvoによる伝説的ラジオ番組Viaje a los Sueños Polaresが今月から再始動。Viaje a los Sueños Polaresは元々1993年に始まったラジオ番組で、かつてはLE MANS, MANTA RAY, LA BUENA VIDA, ASTRUD, MERCROMINAなどの国内のバンドはもちろん、THE MAGNETIC FIELDS, OASIS, TEENAGE FANCLUB, OCEAN COLOUR SCENE, STEREOLAB, THE PASTELS, EDWYN COLLINS, SEBADOH, THE POSIES, BUFFALO TOM, CALVIN JOHNSON, LUNA, THE DIVINE COMEDY, SUPER FURRY ANIMALSなどのバンドのスタジオセッションでも人気を博した番組だったのだそうです。2005年以来となる番組の再開第1弾となった10月12日の放送が以下のSoundcloudプレイヤーで聴けます。今後毎月2回のペースで放送されるそうで第2回は10月26日(土)にオンエア予定。元々J-Popにも造詣が深いElefant、日本のアーティストの楽曲も今後番組内でどんどんプレイしていきたいとのことです。興味のある方は是非リクエストされてみてはいかがでしょう?

2013/10/13

Franny & Zooey - Bananafish


世界中のインディーポップバンドの作品をリリースするDufflecoatの次なるリリースはドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴのJuan Julio PeñaとVictoria Linaresによって2012年に結成されたFranny & ZooeyのデビューEP『Bananafish』。60'sポップから最大の影響を受けたと語るサンシャインポップサウンドはBest CoastやSummer Twins辺りのサーフポップファンも要注目でしょう。以下のVimeoはブルックリンでのファーストUSライブのビデオ。シューゲイズギターとドリーミーなボーカルが印象的な"Remember (Being Fake)"は今回のデビューEPには未収録ですが、Bandcampでフリーダウンロードできます。


2013/10/12

Blanche Blanche Blanche - Breaking Mirrors


Sarah SmithとZach Phillipsの男女デュオとして知られているBlanche Blanche Blanche (BBB)。2011年以降、これまでに自主レーベルのOSR TapesやNight People, La Station Radar, NNA Tapesなどから驚異的なペースで数多くの作品を量産。活動の拠点をバーモント・ブラトルボロからニューヨークに移し、デュオから6人組のバンド編成となって初めてスタジオでレコーディングされた通産8作目となる新作フルレングスアルバム『Breaking Mirrors』はブルックリンのWharf Catから11月5日にリリース予定。これまでのデュオとしてのエクスペリメンタルポップなスタイルは健在ながらバンドとして明らかに変貌を遂げたパンクなBBBの新時代の幕開けとも言われる革新的注目作。





2013/10/08

Novella - Murmurs EP


これまでの3枚のシングル/EPは早々に完売、来年2014年にはデビューアルバムのリリースも予定されているNovellaのニューEP『Murmurs EP』が引き続きItalian Beach Babesからリリース。今回は初のカセットリリース(ダウンロードコード付き)。毎回エンジニアにも注目が集まるNovellaの作品、これまでのRory AttwellやJoshua Third (The Horrors)とJerome Watson (The History Of Apple Pie)に続いて、ひょっとしたらサウンドを聴いただけでピンときた方もおられるかもしれないですが本作はMazesのJack Cooper、それからDignan Porch, Fear Of Men, Tyrannosaurus Deadなどの作品も手掛けるMark Jasperがレコーディングを担当。また、サポートメンバーであったと思われるIain Lawsが正式にドラマーとして加入、女子3人組から現在は4人組となっている様です。カセットの限定数は定かではないですが、今回も早々に完売となる可能性がありますので是非お早目のご予約をお待ちしてます!